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坂浜の塞の神は大盛況

快晴の元、今年も千年以上の歴史を持つと言われる「坂浜の塞の神」が盛大に行なわれました。

塞の神の小屋やはり9日の雨の影響か、地面が大変ぬかるんだ状態での開催となりました。かく言う私も畝を滑り落ち、危うく転倒するところでした。そんな悪条件をものともせず、もしかすると1,000人近いのではないかと思われる人々が集まった今年の塞の神、心なしか去年より神様の小屋が立派になったような気がします。もともと堂々とした出で立ちではあったのですが、今年は更に貫禄が増したというかなんというか、存在感たっぷりです。

小屋の入口実際ご覧になったことのない方のために塞の神の小屋をちょっと紹介すると、その名の通り内部は部屋になっており、入口にはだるまや注連縄などが飾られています。大きさのイメージが沸かないかもしれませんが、入口の高さが約180センチくらいだと言えば、その巨大さがお分かりいただけるでしょうか。竹で組まれた小屋のてっぺんにはだるまが数体飾られており、小屋の緑とだるまの赤、そして今年は空の青が加わってとても美しい光景になっています。目測ですが、全体の高さは15メートル近くあると思われます。

だるま午前10時、いよいよ塞の神の小屋に火が着けられました。内部から点火するので、しばらくは何事も起こりません。しかし一旦煙が漏れはじめるとその勢いはどんどん増していき、やがてどこからともなく炎が立ち上るようになってきます。今年は風がほとんど無かったため煙がそのまま真上に立ち上り、ものすごい迫力でした。私もこの行事に参加するようになってもう何年かが過ぎましたが、これほど煙が吹き上がったのは初めてです。

燃え上がる小屋先程、今年の小屋は何だか貫禄があるという話をしましたが、もしかしたら建て方が少し変わったのかもしれません。例年ならば小屋から高く伸びる部分がどちらかに倒れるのですが、今年はいつまで経ってもしっかりと立ったままです。結局、最後まで倒れることなく小屋の中へと落ちて行きました。この光景は動画で撮影しましたので、いずれお見せしたいと思います。落ちる瞬間はなかなかの大迫力です。

今年はいくつかアクシデントがありました。まずはテレビのNG大賞に応募できそうな場面から。周囲の竹薮に引火しないよう、また火の粉が観客に振り注がないよう、消防団が周囲に放水をするのですが、どうやら機械の調子が悪く、水の出が悪かったようです。ところが筒先を持っている団員さんが油断した瞬間、一気に水圧が上がってしまい、あわれ団員さんは筒先を抱えたまま見事に後ろ向きにひっくり返ってしまいました。そして放水された水はそのまま観客の頭上へ。笑いと悲鳴の渦巻く一場面となりました。

もうひとつのアクシデントはマイクが使えなくなってしまったことです。おかげで司会や誘導の係の人は大声で叫びつづける羽目になってしまいました。きっと今日は声が枯れているのではないでしょうか。声の屆く範囲が狭くなってしまったので人の誘導にちょっと支障が出ましたが、係の方の必死の呼び掛けとマナーの良い参加者のおかげで大混乱には至りませんでした。

人の波なにしろこれだけの人手です。写真に映っているのはほんの一部分で、たんぼを埋めつくすほどの人また人。アナウンスによれば史上最高だそうで、600本用意された繭玉も、小学生以下のお子さんは保護者と合わせて1本に制限せざるを得ない程でした。たしか繭玉などは事前に小学生の手伝いを募って作っているはずですが、来年はお手伝いさんの数も増やさないといけませんね。

お餅の行列繭玉を焼いて食べた後はお餅のふるまいです。これは本来、豊作を分け与えるという意味がある神事だそうで、別に来場者向けのサービスという訳ではないとか。ですから仮に少なくても足りなくても文句を言わず、豊作に感謝して頂くようにとのアナウンスがありました。その甲斐あってか、皆さん大変お行儀よく行列してお餅の順番を待っていました。

私もお餅をありがたく頂いて、2009年の塞の神も大成功のうちに終了です。なんとなく名残り惜しいような気持ちで帰路についたのですが、我々が塞の神に夢中になっている間に鶴川街道では事故があったようで、警官が来てへこんだ車の横で事情聴取をしていました。どうやら大事に至った様子が無かったのは、やはり塞の神様の御加護でしょうか。

まだ「坂浜の塞の神」に参加したことのない方、これは本当に貴重な行事ですから来年こそはぜひ参加なさることをお薦めします。これだけの代物はまず他で見ることはできません。これが自分の住んでいる地区(坂浜、長峰、若葉台の合同で実施しています)で歩いて見にいけるのですから、これは幸福なことですよ。

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